【挨拶】法住院釋明暢儀に際しまして

本福寺第二十世住職三上明暢が往生致しました


この度の法住院釋明暢儀に際しましては、 ご多用中にも関わらず多くの方々にご参列頂き、また様々なお心遣いや励ましのお声を頂き誠に有難うございました。

皆様のお陰により、滞りなく法要を勤めることができましたこと心より御礼申し上げます。


祖父は本福寺の住職として、仏法興隆のためご門徒と共に歩んできました。昭和29年には本堂が大きな火災にあい、その後本堂再建に尽力しました。

園長としても何もないところからお寺での保育を立ち上げ、大津市、滋賀県、そして日本の保育の礎を築いてきました。

その105年の人生は華々し様に見えますが、本当に苦労の多いものだったと思います。しかしその苦労を周りには見せず、私にとってもいつも笑っていいる祖父の姿しか思い浮かびません。

晩年は、家族と共に穏やかに過ごし、最後は自坊で看取ることができました。

認知症になってもよく手を合わせよくお念仏し、沢山の人の世話になったと口癖のように言っていました。

最後まで老いの姿を、死にゆくいのちの有り様をその身を通して教えてくれた偉大な祖父だったと思います。

またお浄土で遇えることを歓びながら、私もご門徒と共にお念仏申して歩んでいきたいと思います。

有縁の皆様には生前のご厚情に感謝いたしますとともに 、今後とも変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。

尚、毎週水曜日午後7時より、本福寺本堂にて中陰逮夜法要を勤めています。是非、お参り下さい。

南無阿弥陀仏

本福寺住職 三上明祥

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